体験者からの
メッセージ

2015年の東海道五十三次
11日間ウォークに参加して

2014年11月からスタートした”つながる、楽しむ、元気になる”ウォーキングイベント「歩(ぽ)ランティア」の1周年を記念して、2015年11月~12月にかけて、江戸から続く日本屈指の名街道、東海道、日本橋から三条大橋迄の550kmを、歩(ぽ)ランティアに参加するワンダフルウォーカー5名が約50km×11日間連続で歩く挑戦を行いました。
その中の完全完歩者3名からのメッセージです。

特定非営利活動法人メタボランティア竹田 周

プロフィール / NPO法人メタボランティア代表 兼 プロウォーカー
2013年より、健康効果の高い運動としてウォーキングに着目、自身で企画・運営を行うチャリティー・ウォーキング"歩(ぽ)ランティア"や企業等との共同イベントなど年間40回以上のウォーキングイベントを実施している。東海道五十三次11日間で完歩、最高歩行距離100KM。

Q1.参加前は完歩できると思っていましたか?

このイベントに先立って50キロや100キロのウォーキングは経験済みでしたし、日頃からウォーキングや走り込みをしていました。また、事前準備として自分の足型に合わせたオーダメイドインソールや、歩き易いシューズ、その他メンテナンス用品なども準備をしていましたので、怪我さえ無ければ歩ききれると思っていました。それに、このイベントは自分が1km歩くごとに1食分の栄養支援を途上国にしようという企画ですので、必ず歩いて社会に貢献しなくてはという強い意識もありました。もっとも、11日間連続で50キロ歩くという事がどのようなものかやる前には全く想像も出来なかったので楽観的に考えていたという事もありますが、、(笑)

Q2.実際にチャレンジしてみてどうでしたか?

一言で現すと「歩きをなめるな!」と、当時の自分に言ってやりたいです。一日50キロ以上を10日間以上連続で歩き続けるこのロングウォークには、心技体全てがハイレベルにないと達成できないものだと感じました。栄養や睡眠が不足したり、体のバランスが悪くなったりして、少しでも体調を崩すと歩き続ける事は出来ません。しかし、十分に気をつけていたとしても、10日間ともなると体調が悪くなる日は必ずありますので、その際にはフィジカル的にもメンタル的にもリカバリするスキルが必要になります。まして、仕事を続けながら一日10時間以上歩く訳ですから、人生を生き抜く為のスキルが全て詰まった、まさに人生の縮図ですね。

Q3.このチャレンジで一番良かったことは?

品川宿の旧東海道沿いに2年間程住んでいましたので、東海道は馴染みが深く、漠然といつか全部歩いてみたいと夢に思っていました。しかし40歳を前にして仕事も家庭もある身で、ひとりでやることは現実的には難しいと思っていました。そのような中で、たまたま発した一言から、賛同してくれる方が集まり、この企画が実現出来たことが最も良かった点です。そして、辛い日々もあり限界を感じる事も度々ありましたが、自分の為だけでなく誰かの為にという社会貢献に対する思いがエネルギーとなり、限界を越える事が出来るという実感をもてた事は大きな発見になりました。辛く苦しみながら歩き続ける日中を毎日励まし合いながら続け、終わると楽しくお酒を酌み交わすという仲間と過ごした日々が最高の宝物です。

Q4.このチャレンジで一番辛かったことは?

辛かったこととは、毎日朝やる気を起こす事ですかね。(笑) やはり、3日目くらいから疲労も蓄積され、足や体の痛みが出てきますので、それに伴いモチベーションが下がってきます。あと何日、あと何キロと思いながらやる気を引き起こす事が一番大変でした。そして、後半になるとどんどん体に変調が起きてきますので、最後の方では「痛いのは我慢すれば良いだけ!マメの痛みは恋の痛み、脚の痛みは友情の痛み!」と言い聞かせ痛みともうまく付き合いながら何とか歩ききりました。

Q5.あなたにとってこのチャレンジとは?(意義とか、魅力とか、一言で言えば何でしょうか?)

最初の一歩でしょうか、今回の東海道を通して様々な事を感じました。このロングウォークを通して、フィジカルやメンタル、そして生きる為のスキルの向上や仲間と過ごす日々の想い出という意義や魅力というものもありますが、日本を代表する歴史街道といえども、場所に寄っては素晴らしい景観や名所があるにも関わらず閑散としていたり、せっかくの歴史ある街並を壊すような建造物、とても人が歩くように考慮されていない道や、歩道の無い道など、とてももったいないと思う事が多々ありました。このような点もこれから街道を歩き続ける中で見つけて、やれる事はやって行きたいと思いました。今回、THE KAIDOを考えたのもこの素晴らしい街道を後世にも残し、盛り上げて行きたいと考えた為でした。そう言った意味で、東海道のウォーキングがきっかけでもあり、スタートの一歩となってます。

Q6.これから参加を考えている方へのメッセージを!

私もそうでしたが、こんな事を、大人になって一人でやれる人はそうそう居ないと思います。
しかし、一緒にチャレンジする仲間やサポート、そして今回の様な社会貢献に繋がる事であれば別の話、漠然と「いつかは街道を通して歩いてみたい」という想いを持っていて、”多少長く歩ける体力”と”自分で作れる時間”、そして”11日間歩いていても暮らせるお金の余裕”があるのならやらない理由はありません!ぜひ、皆様の想いや夢を実現して頂ければと思います。私もその為に精一杯サポート致します。

Q7.その他何でも自由なメッセージがあればどうぞ

自分の夢や希望を実現する事はもちろんですが、ここで得た素晴らしい体験をぜひ自分の子供や孫など後世にも伝えて行きたいと思っています。そういう意味でも、ただ参加するだけでなく、この江戸から続く歴史を皆様一人一人が繋いで行くという意義を持ったイベントにしたいと思っています。
歴史を繋ぐタスキと、健康で楽しく歩く事が出来る幸せを実感する、そんな意義を持った洗練した大人のイベントにして行ければと思っています。

longridefan.com安野 龍昭

プロフィール / longridefan.comの主催者。90年代はダウンヒルにハマり富士見パノラマや白馬岩岳三昧。その後ロードバイクも始める。 近年は再びMTBに乗り始め、最近は29erのSSFR(シングルスピードフルリジッド)でのトレイルライドにはまっている。 本業(?)はアートディレクターで、longridefanの展開する様々な活動やマイキャラウエアのデザインワークまで全てディレクションしている。

Q1.参加前は完歩できると思っていましたか?

完歩できる可能性は半々でした。毎日50km歩くと人はどういう状態になるのか?また、精神状態はどうなのか?誰かに聞こうにも口々に“そんな馬鹿げたことやめろ!”とか“何か意味があるのか?!”とか否定的な言葉しか言われない。あまりにも言われ過ぎて“だったら挑戦してやるか!”という気持ちが強くなったのは事実です。

Q2.実際にチャレンジしてみてどうでしたか?

今までの人生で最強のツラ楽しかったチャレンジですね。毎日、気分の上下がありました。基本的に一人旅ではあるのですが、メンバーと合流して一緒に歩いたり置いて行かれたり置いて行ったり、日程の途中でその地方の友達が一日付合ってくれたり…とにかく、非日常が楽しかったです。

Q3.このチャレンジで一番良かったことは?

“人間は気分でどうにでもなるんだ。”ということがよ~くわかりました。カラダの状態のことでもあるのですが、一緒のルート上に仲間が居るという心強さを本当に感じた旅でもありました。

Q4.このチャレンジで一番辛かったことは?

中盤で古傷の外板捻挫が出てしまい気分的にも最悪になった。その日はみんなにも全く追いつけずひとりで這うように歩いたのですが、その日をなんとかやりきって対処法を人に教えてもらってからは返って開き直った感ありで、心的には大丈夫になりましたね。持つべきはいい友達。もちろん一緒に歩いた仲間が大切なのは当たり前ですが。

Q5.あなたにとってこのチャレンジとは?(意義とか、魅力とか、一言で言えば何でしょうか?)

本格的にウォーキングを趣味として初めて1年くらいでこのチャレンジに挑みました。“歩き”は“歩けば歩くほど、歩きたくなる”。これは、歩きを趣味にして、更に日常にした人だけがわかる感覚だと思います。特に意義は表現し難い…というかそんなもの無いかもですが、このチャレンジでも半分を過ぎた(つまり一日のペースを掴んだ)あたりから楽しさが変わってきたのは事実です。

Q6.これから参加を考えている方へのメッセージを!

“歩き”最強です。走ったらラクです。フルマラソン?!時間を気にしなければそっちのほうが何倍ラクかって。何れにせよ550km歩き続けるなんて想像しようもありませんよね。誰に聞いても普通は“意味わからない!”って言われます。誰もがやっている“意味わかる”チャレンジはそこいらへんにたくさん転がっています。やった人だけが共有できるチャレンジってステキだと思います。

Q7.その他何でも自由なメッセージがあればどうぞ

現在、平均月に160~180kmくらい歩いています。ですから年2000km位ですか。自分は昔から痩せたいとか健康のためにとか思って運動したりダイエットしたりするのは大嫌いでした。というより、目標がそんなことなら続かないしモチベーションも上がらない。昔から趣味の自転車も運動目的に乗ったことはありません。そう思ったとたんに楽しくなくなるのです。(※自転車の場合、選手レベルまで乗らないとダイエットにはなりませんから。)
このチャレンジは歩きの辛さと楽しさがわかるオトナの挑戦であることは間違いありません。若いからとか日頃運動してるから…それで完歩できるほど浅いチャレンジではありません。よくそれだけの暇(つまり休みが取れない)が無いと言う人がいますが、そんな方でも海外旅行には暇を作れるのです。
つまり歩くということの楽しさがわかっていないからなのです。リタイヤして暇ができた頃には友達もイベントも…というかご自分のチャレンジするという気持ちでさ えあるかどうかもわかりませんよね。自分は“やってみよう!”が吉日な人です。

longridefan.com鹿沼 明彦

プロフィール / 還暦を過ぎているが、自分では、全く意識無し。アウトドアー大好き人間、10歳からキャンプが好きで、乗り物も大好き、オートバイは、15歳から乗り、50歳で再度 自転車にはまる。マウンテン、ロード共に乗るが、最近は、シンプルなSS(シングルスピード)のMTBに燃え、細身の金属製フレームにサス無しが、乗って楽しく、見て美しいと思う。1年のうち4月中旬から10月中旬までの半年間は半ズボンで30年以上 通している。

Q1.参加前は完歩できると思っていましたか?

出来るかどうかは、未知の世界で、??でしたが「完歩するぞ!」と言う気持ちは強く有りました。
毎日が、フルマラソン以上の距離を連続11日間ですから、ハードルは、低くないですね。
ただし、100kmウォーキングの時は、24時間歩きっぱなしなので、その半分と考えたら12時間歩いて、風呂入って御飯食べて、寝れるので、行ける気がしました。

Q2.実際にチャレンジしてみてどうでしたか?

「やって良かったです」の一言です。
一人では、精神的に11日間は、キビシイしつまらないと思いますネ、連続11日間歩き通すなんて、一生のうちに普通の人は、無いと思います。これは、一生の思い出になりました。

Q3.このチャレンジで一番良かったことは?

江戸時代の人が、歩いた旧道を歩いて行ける事、昔の面影に会えると嬉しいです。
60歳を過ぎても、健康に歩ける喜び、仲間と一緒に苦しんだり、笑ったり過ごせる11日間。

Q4.このチャレンジで一番辛かったことは?

自分では、当初の予想が、3、4日目位には、体も慣れて来て、楽になると考えていましたが、実際は、ドンドン蓄積されて、キツくなって来ました。
足の豆が、大きくなって1日に手入れを3回ほどしました。
毎日、30kmを超えると足がむくんで、靴の中でパンパンになって(小さいスキー靴を履いているように)キツかったです。
疲れてアスファルトの左右の傾斜が、キツくなって来ます。
アスファルト、石畳、コンクリート、大きな石等も、足への負担が蓄積されてキツいです。
落ち葉の上、雑木林の中、土の上等は、足にも優しく、楽に感じます。
車道しかない箇所があり、夜間は、リフレクターとライトで存在をアピールして歩きましたが、車の多い所は、特に注意しました。

Q5.あなたにとってこのチャレンジとは?(意義とか、魅力とか、一言で言えば何でしょうか?)

チャンスが、無ければ出来ません。
チャンスに、自分から乗らなければ絶対に出来ません。
一生の思い出に間違いなく、なります。

Q6.これから参加を考えている方へのメッセージを!

一度だけの人生、チャレンジしてみませんか?
完歩出来ない事を考えていても、進みません。
出来るか、出来ないか、歩いてみませんか?

Q7.その他何でも自由なメッセージがあればどうぞ

完歩するために下準備は、必要です。
普段のウォーキングを長めに心がけ、10km 20km 30kmと体験したいですね。
マメ対策のクリーム、毎日のアイシング、ベストな靴、中敷き&靴下、荷物量、雨の時、その他経験者の意見を聞いて目指せ完歩!!
いつかは来る大地震、家まで歩いて帰れますか?
人間は、精神的な生き物です、自分が、究極状態に置かれた時、この体験が、絶対に味方します。